真正
JCAが確認した資料と観察結果に基づき、対象物またはサインが真正であると判断した結果。評価適格であれば次に状態評価を行います。
JCAの数値は、真正性の確認を通過した対象物の状態を伝えるための共通言語です。価格、人気、希少性、投資価値を表すものではありません。
「本物であるか」と「どの状態にあるか」は異なる問いです。JCAは真正性の結論を先に確定し、評価適格な対象にのみ数値グレードを付与します。
JCAが確認した資料と観察結果に基づき、対象物またはサインが真正であると判断した結果。評価適格であれば次に状態評価を行います。
確認可能な資料、対象物の状態または比較情報だけでは、合理的な確度で真正・非真正の結論を出せない結果。
観察された特徴が真正な対象物またはサインに期待される特徴と一致しないと判断した結果。数値グレードは付与しません。
真正性は確認されている一方、対象区分、改変、状態または依頼範囲により数値グレードを付与しない結果。
鑑定は、所有者、入手価格、人気または販売経路を評価する手続ではありません。JCAは現物の観察と確認可能な資料を組み合わせ、矛盾や改変の可能性を含めて個体ごとに判断します。
素材、寸法、印画・印刷方式、支持体、裁断、識別表示などを確認し、対象区分に期待される仕様との整合性を検討します。
確認可能な発行情報、シリーズ、参照番号、制作時期、付随資料を照合します。来歴や添付資料は重要な手掛かりですが、それだけで真正性を確定しません。
文字の構成、運筆、速度、筆圧の変化、線の接続、インクと印画面の関係を観察し、確認可能な比較資料との整合性を検討します。
なぞり、追記、転写、再着色、洗浄、切除、補修その他の後加工を示す特徴がないかを確認し、数値評価への適格性を判断します。
真正性を先に判定し、認証可能な個体についてフォト本体とサインの状態を独立した観点から評価するJCAの初版基準です。
直筆サイン入りインスタントフォト、識別ラベルおよび認証に必要な付随資料。
対象物の構造・印画面・支持体・署名の筆致とインク状態・既知資料との整合性・改変痕跡を確認した後、真正と判断され評価適格な個体に1から10の整数グレードを付与します。
| GRADE | DESIGNATION | 基準概要 |
|---|---|---|
| 10 | GEM MTGEM MINT | 製造・保管上の極めて軽微な特徴を除き、視認できる欠点がほぼなく、サインも明瞭で安定した最上位の状態。 |
| 9 | MINTMINT | ごく軽微な状態変化は認められるものの、フォトとサインの双方が非常に良好に保たれた状態。 |
| 8 | NM-MTNEAR MINT–MINT | 精査により軽微な角・縁・表面またはインクの特徴が確認できるが、全体として高い保存状態。 |
| 7 | NMNEAR MINT | 軽度の摩耗や小さな表面変化があるものの、鑑賞性と構造的完全性を良好に維持した状態。 |
| 6 | EX-MTEXCELLENT–MINT | 複数の軽微な欠点、または限定的な目立つ欠点があるが、総合的には良好な状態。 |
| 5 | EXEXCELLENT | 通常の取扱いに伴う摩耗、角・縁・表面またはサインの状態変化が確認できる状態。 |
| 4 | VG-EXVERY GOOD–EXCELLENT | 明確な摩耗や複数の欠点があるが、対象物の主要な要素と識別性が保たれている状態。 |
| 3 | VGVERY GOOD | 目立つ摩耗、折れ、表面変化またはインクの弱まりがある一方、対象物としての完全性を維持した状態。 |
| 2 | GOODGOOD | 強い摩耗や複数の重大な欠点があるものの、主要部分が残り認証対象として識別できる状態。 |
| 1 | POORPOOR | 著しい損傷または劣化があるが、真正性と対象物の同一性を確認できる状態。 |
状態評価では欠点の有無だけでなく、その種類、程度、位置、広がり、対象区分における意味を確認します。最終グレードは各項目の単純平均ではありません。
支持体の平面性、折れ、割れ、剥離、圧痕その他、対象物の構造を損なう変化。
擦れ、傷、汚れ、付着物、退色、光沢や画像の変化、製造・現像由来の特徴。
角の潰れ、縁の摩耗、欠け、めくれ、切断や後加工を疑わせる不自然な形状。
筆線の明瞭さ、強さ、かすれ、途切れ、にじみ、擦れ、退色、配置と全体の視認性。
重大な欠点の位置と範囲、対象区分固有の特徴、各要素が全体の保存状態と視認性に与える影響。
製造・現像時に生じた特徴と、流通・保管後に生じた損傷は、確認できる範囲で区別して記録します。ただし、発生時点を合理的に特定できない場合は断定せず、観察された状態に基づいて評価または注記します。
真正性が確認され、公開標準の評価対象として適格な個体に付与します。数値は認証時点の状態を表し、市場価格、人気、希少性を表しません。
真正性は確認できるものの、状態、対象区分、改変、資料範囲その他の理由から数値評価を行わない場合に記録します。
観察された製造上の特徴、後加工、欠損または識別上重要な事項を補足します。注記はグレードを引き上げるものでも、製造由来であることを単独で保証するものでもありません。
INCONCLUSIVEまたはNOT AUTHENTICの結論には数値グレードを付与しません。真正性と状態評価を一つの数値に混在させないためです。
認証記録は、認証時に適用した標準コードとバージョンに結び付けられます。標準が改定された場合も過去の判断根拠を識別できるようにし、訂正、再発行、失効または取消しが生じた場合は、グレードとは別に現在の認証状態を表示します。